『7泊9日イギリス一人旅』  ・・読者・知人からの手紙・・

       鹿児島市のご婦人Y・Cさんより


 突然お手紙さし上げます失礼をお許し下さい。私は鹿児島市に住んでおります。 牧様の
 著書『7泊9日イギリス一人旅』をとてもわくわくしながら読みました。私も旅行が好きで時
 々パックツアーで出かけておりました。まだ個人旅行はしたことがありません。

 繰り返し読んだりしている内に、よし私も行ってみたい。行こうと思いましたが、何分英語が
 挨拶位しか出来ないのです。でも行きたい (1人では不安)、友人を誘って (この人も英語
 は何も出来ません)。ちょっと残念ですがJTBに行きました。 
(ホテルの予約,その他もわかりません)そこで飛行機とホテ
ルだけ決めてもらいました。10月8日出発します。18日帰国
予定です。

65歳の友人と61歳の私。女2人旅はきっと楽しい旅行に
なるでしょう(とても心配)。私達には閑とお金はあります。
多分失敗と困難が山ほどあると思いますが『今度は勉強し
ましょうね』を合言葉にしています。そして次からは自分だ
けで牧様のようにスマートにかっこよく行けるようになりた
いと思います。今図書館へ通ったり、本屋へ行ったり、下
調べを楽しんでいます。


 牧様の本に誘われてエジンバラへも是非行ってみたいと思いますが、どうなりますや
 ら・・・・。 地下鉄に上手に乗れるかしら・・・・・・? とか、迷わず ホテルへ帰れるか
 しら・・・・・? 考えるとドキドキします。でもエジンバラ城内の大砲のところで写真も写
 したい。スコットランド紙幣を使ってケーキを食べて、絵ハガキを買って岩山に聳え
 るエジンバラ城を見てきます。
 本当に素晴らしい本をありがとうございました。
                                         さようなら
                                     
                                      2001年8月20日
                                



     神戸学院大学経済学部長 関 劭教授より

        
 ご無沙汰しております、お元気ですか。『7泊9日イギリス一人旅』を5月に買い求め、一
気に読みました。13年ほど前にイギリスに滞在し、想い出深い生活を家族とともに過ごし
て以来、家族ともどもイギリスが好きになりました。本を読ませて頂き,13年前の光景が
懐かしく甦ってきました。イギリスに行く機会があれば、今度は湖水地方を家内と一緒に
探訪したいと思っております。

 イングランドのバースと言う街は、bath (お風呂)
の語源として有名な街で、かつて経済学者のりカ
ードが中耳炎の治療のため、彼の妻と一緒に滞
在し、その時スミスの『国富論』を読み、経済学の
探求に目覚めた街として有名です。バースにはロ
イヤル・クレッセントと呼ばれる素晴らしい建物が
あります。是非訪ねてみてください。
     
 スコットランドのグラスゴー郊外にバーレル美術
館があり、日本の浮世絵の多さに圧倒され、初めて浮世絵 なるものを本格的に鑑賞しました。またタナーのエッチングを多数見ることが出来ました。貴重な美術品が多数展示されており、是非訪ねてみてください。

 『7泊9日イギリス一人旅』を読ませて頂き、イギリスへの郷愁がフツフツと沸いてきました。イギリスに行く時に、本書を携えていきたいと思っております。イギリスのことを思い出させて頂きありがとうございました。

                                  2001年8月16日
                                        


      米国コロンバス市の日系米国人のH・Kotakaさんより

 過日、新装のK社本社にてお逢い出来、ご丁寧に新刊の『7泊9日イギリス一人旅』をお贈り頂き有難うございました。帰米後早速ご本を拝見致しました。大勢のメンバーによるツアーも又実り多かったご様子。美しい写真と共に、牧 義人氏の訪英談に私自身の2度の訪英体験を重ねて楽しく読ませて頂きました。

 思えば一度はバルセローナでの IFLA からの帰途、南英を脚の向くままにランズ・エンドへ。バス、ソールズベリー、オックスフォード、沙翁の里そしてウオ‐ウイックと英国の歴史、歴代の専王が人の血でかためた英国の古道を歩き、最後にロンドンではレ・ミゼラブルの舞台に涙しました。

 彷徨の旅でした。薄い鶯色の雲の色が変わり易いお天気を告げる英国田園風景は懐かしくみえ、過酷な歴史を生きた英国人にも慰めであったろうと思われることでした。

 前年亡くした20歳の娘に出逢った程に容姿の似た、そして名前までも”のりこ”と言う、遠く日本からの一人旅のお嬢さんとコンウオールの村村やモーゼルの港町で過ごせた一日。そして彼女が本好きで大阪の本屋さんで仕事をしている事が、娘典子が子供の本を出版したがっていた事と重ってぐっと胸にこたえたおもい。

 ペンザンスのバス停で彼女が深い静かな声で
「今日は本当に、幸せな日だったわ」
と繰り返された心境に、もしやお母様を亡くされた傷心を癒す旅ではなかったかとさえ思え、互いにそれ以上のことを聞かずに別れた、忘れ難い思い出があります。

 ゲーテの『一人旅をしている時程私は自分であったことはない』という心情にかられて、私も旅を続けたいと思っています。昨年のイラン旅行の事はお伝え申し上げましたでしょうか。

 今回の私的訪日の旅は米国人を夫にする次女夫婦に日本を知らせる、またきょうだい親族と会い、旅を共にする事が出来大変幸いな日々でした。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

                                       2001年7月15日

  


      浦安市の職員 杉 裕子さんより (鈴木房江元浦安市立富岡中学校長)

 ご丁寧なお返事を頂戴致しまして有難うございました。ご指摘の通り、浦安市の職員と
して総合福祉センターで相談の仕事に携わっております。今朝、FAXが届いておりまし
て恐縮いたしました。
 
 昼休みに三省堂新浦安店にて求めまして、先ず写真の美しさに見惚れ次に2枚の地
図をじっくり見てから本文を楽しませて頂きました。私はイギリスの経験は2度しかありませんし、訪ねた所もごくわずかですが、読むほどに引き込まれて、おこがましくもご一緒に旅をしているようにワクワクしてきます。あとは帰宅してゆっくり味わわせて頂きます。有難うございました。

 同封させて頂きました手作りの冊子は、私の貧しい 旅の記録です。写真は安物のオートカメラで、しかも 腕前は全くの素人の作品です。印刷は夫の仕事場 のコピー機で製本は自分の手作業と言うものです。 お目にかけるには大変な勇気がいるものですが、も しお時間をさいて頂ける様でしたらご高覧頂きたく存 じます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
                       2001年5月9日



      米国テキサス州ヒューストン市のH・Rさんより

 真っ先に自分の登場するシーンを探して読みました。まず驚いたのが、Yさんが(牧さんと
申しあげた方が良いのでしょうか) あの時の様子を刻銘に覚えていたと言うことです。細
かい部分までよく覚えていましたね。1週間のハードな旅の間にメモをとっておられたの
でしょうか。初めから本の執筆が頭にあったのでしょうか。

 仮名とはいえ、自分について活字になると言うのは少し気恥ずかしさがありました。とは
いえ、機内という短い時間ではあったものの、牧さんに出会えたお陰で本の一部に登場
人物として加われたことは光栄です。

 そして、本を通じて牧さんの観察力の鋭さにも感心しました。私の持っていた紙袋の中身までよく観察していましたね。この点に関しては、牧さんが普段から写真を撮ると言うことを通じて培われたものではないか、と思いました。同時に、物事についてはもちろん、自分自身についても非常に客観的ですよね。

 バス周遊の旅の部分は、まるで私自身参加しているかのように楽しく読ませて貰いました。ツアーは団体行動なので、個人のモラルが試されますよね。時間厳守を自ら破って落胆しているシーンは牧さんの几帳面な性格がよく出ていると思います。自由時間の過ごし方など、写真に対する熱意、計画的な人柄が伺えました。

 ロンドンについての記述は本当に私にとって懐かしいものでした。・・・・・・・・3年しか経っていないのに 、随分前のことのようです。読みながら、私自身の英国旅行も振り返ることができました。

 初めはこの紀行がもっと叙実的なものかと勝手に想像していましたが、読んでみると旅行中の人との出 会いやその時々の自分の気持ちなどが率直に書かれていて意外に思いました。時折、自分の歩んできた歴史や時代背景を織り交ぜていることで、牧さん自身があふれた作品になっていると思います。周遊ツァー中のメンバーとの交流の所など、非常に率直に自分の思ったことを記述しているので少々驚いたと同時に共感できる部分も多かったです。

 時事問題や環境問題など現代社会の抱える問題についても触れることで牧さんの問題意識の強さも感じたし、訪れる先々の歴史的背景なども私にとって興味深かったです。・・・・・

                                       2001年5月16日



       千葉市の 伊藤 進一氏から

 この度 F氏から牧様の著作『7泊9日イギリス一人旅』を送って頂き、拝読させて頂きま
した。・・・・・ このご本は、数箇所で牧様のご専門家としての豊かなご経験が光っている
のが見えましたが、全体としてはその高い格調を抑え切っておられて、誰にでも親しめて
分かりやすい普通のバスツアーの旅行記に徹しておられるのは、広い読者層を意識され
ての牧様の作戦ではなかろうかと感じとれました。

  私の高校時代の友人で、娘さんがイギリス人と結婚し、イギリスに家を建てて、イギリスに行ってしまったのがおります。彼自身も年に1度位は渡英し、暫くの間滞在してくるみたいです。先日、クラス会があって、その友人と顔を合わせましたら、一緒にイギリスに行って方々を見て回ろうよと執拗に誘いをかけてくるのです。

  しかし私の常識では、日本は東洋の果てですが、イギリスはユーラシア大陸の西の果ての島国です。海外旅行を厭い、日本から一歩も出たことのない私が何故近場のアジアの国々をも飛び越えて遠くイギリスまで行かなければならないのかと言い張って、誘いを強く撥ね付けました。もちろん友人は変な顔をしておりました。漱石や島崎藤村の本のイメージを大事にして、イギリスは遠い所と思い続けていたかった私に対しましても、まるで九州か北海道へ行く位の気軽さでイギリス旅行の誘いがありましたのは驚きです。

  牧様のご本によれば、年間40万人もの日本人が渡英しているそうですね。40万人と
いうと500人乗りのジャンボ機で800機分です。このような海外旅行の一般化時代には、
それに相応した旅行案内が求められます。牧様のご本を読んだ人は、自分だって安心してイギリス旅行を楽しめるぞと思うに違いありません。このご本を読んで観光バスの中やホテルの食堂で牧様の真似をそっくりそのまま演ずる人達が沢山出てくるのではないでしょうか。これぞ作者冥利に尽きる、と言うことではありませんでしょうか。・・・・・

                                      2001年5月2日
 


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