アッパー・スローターを訪ねる |
A 2001年7月 |
アッパー・スローターに入ってきた。車の音に顔を上げる羊達。皆スマートに見える。
丁度毛を刈られたばかりの様子。
7月9日(月曜日)、ストウ・オン・ザ・ウオルド を発つと裏通りのB4058を走る。センターライン もない田舎道。幅は狭いが舗装はされており たまに現れる対向車もすごいスピードで走っ て来る。こちらもスピード・メーターを見ると5 0マイルは出ている。知らぬ間に80キロ以 上で走っていた。B級道路の法定速度は30 マイル50キロ弱。 無事 Upper Slaughter に入り村の小さな 空き地バックショット広場に車を止める。ホテ ルを探そうとドアを開けると、駐車していた隣 の車からバッタリ日本人のおじさんが現れた。 お互いびっくりして 「日本の方ですか?」 と声を掛け合う。 |
(Maki in Upper Slaughter )
Mr.Morioka from Hiroshima | A Family of Mr.Miyawaki in England |
「自分は広島からシンガポール航空で21日間の旅の途中です。最初にシンガ ポールで1週間過ごし、これから2週間でスコットランドまで回ります」 「シンガポール経由ですか、そうすると南周りですね!」 ほとんど人影のないイギリスの田舎で私と同じように一人でドライブしている 日本人に出会った。 そんな偶然は更に予期しない日本人の登場。 先程彼と会ったばかりという宮脇一家が現れた。 宮脇と名乗ったお父さんは 「オックスフォードの郊外でB&Bをやっています。是非今度寄ってください。丁度 日本の雑誌『男の隠れ家』の8月号に紹介されています」 |
日本に帰ってから早速買い求めた雑誌で紹介されたいた Cotswold House の写真を見た。そして娘さんは女ひとりロンドンシェフ修業と言う副題の付く 『コルドン・ブルーの青い空』をこの4月に講談社文庫から出版していた。 表紙には「ロンドンでともに学んだ樹里ちゃんのステキな本を読んで下さい」 と言う水野真紀さんの推薦が書かれていた。 |
インターネットで予約を入れていたローズ・オブ・ザ・マナーはその小さな広場のすぐ先にあった。 ハニーカラーの古風なレンガ造りの2階建てのホテルは3階には屋根裏部屋の小窓が付いている。17世紀の邸宅と言う 「今晩は!日本からのMakiです」 「Mr.Maki 承っています。今晩と明日の2泊ですね。丁度牧様には日本からFAXが届いています」 「あそう!どうもありがとう・・・・・ア家族からだ!」 |
(A Stream in Upper Slaughter)
Garden of Lords of the Manor | An Aperitif before Supper |
スタートのロンドンのホテルが連泊出来ずやっとここで一息つける。部屋は 27部屋と言うがひと気はなく静かなホテル。夕食前に散策したアッパー・ スロータ―の村は上の写真の様に多分アイ川と思われる小川の流れる静 かな風景。 翌7月10日(火曜日)は朝からチッピングカムデン、ブロードウエイと走る予定。 夕食は新英国料理を出すと言うホテルのレストランに予約を入れる。40ポン ドと少し高いが。 ボートン・オン・ザ・ウオター経由でホテルに戻ったのは未だ5時過ぎだった。 7時からのデイナ― には充分である。部屋にはサービスのボトルが置いて あり慣れない食前酒を飲む。 7時から9時までゆっくりと運ばれてくる新英国料理のフルコースを頂く。 しかし話相手もなくおまけに酒も苦手な人がいかに2時間かけてデイナーを 楽しむか!テリーヌの前菜もデザートの凝ったケーキまでこれはまさに上品 なフレンチだ。メインの子羊のステーキも、添えられた控えめな野菜も、皿に 描かれたソースのカラーも。確かにツアーで出される いつもの夕食とは違う。英国料理は不味いという定評は少なくとも今晩の 食事には当てはまらないが。疲れた夕食。 |
(A Courtyard of Lords of the Manor)
(Lords of the Manor)
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