カナダの旅(2)
 1999年6月



 4日目、6月21日(月曜日)、朝7時半のモーニン
 グ・コールを待たず6時には既に起床。7時には
 松村君から電話があり朝食には8時頃行きます
 という。こちらは写真を撮るため7時半には食事
 を済ませて外へ出るからと断る。彼は昨晩はホ
 テルの隣のカジノへ一人で出かけて夜中の3時
 までやっていたが結果は儲からなかったと言う。



   (Niagara Falls)



アメリカ滝の前の道をカナダ滝の方向へ一人で歩く。
まだ車も人もほとんどいない静かで爽やかな朝だ。
ヴィクトリア公園を通ってホテルへ戻る。少し離れて
公園の中から捉えた滝の景色も素晴らしい。朝の
散歩と言うよりほとんど写真のためである。

9時になるとバスはナイヤガラ瀑布観光に出発。
バスは左に滝を、右にヴィクトリア公園を見て大きな
道路をカナダ滝の近く迄走る。一旦バスを降りると
二つの大きな滝をまじかに見る遊覧船に乗る。

                       

                                                (Two Falls)


ナイロンの簡易防水コートを渡されて『霧の乙女号』で
滝壷へ接近する。二つ目のカナダ滝に近着くとすごい
滝水と風でレインコートはほとんど役にたたないほど
あおられる。轟音と嵐で船内では大声で叫ぶ人々。

全員がナイロンのポンチョを着ているが屋根付きの一
階の我々でも先頭の人達は大雨。二階はさぞかし。
船内ではまさに滝のような水が走ってきた。



                                           


 ランチは我々のホテルの2軒隣のホテル。また屋上レストランで
 食事はバイキングとややマンネリ気味。                    
 午後は隣町のナイヤガラ・オン・ザ・レイクへバスで向かう。その
 途中、右の写真がナイヤガラ川の下流で米加を結ぶケーブル。
 手前はカナダで向こう岸はアメリカである。

 しばらく走って店内にあの大橋巨泉のポスターが貼られた土産
 店に寄る。ワンフロア―だけの店だが結構広い。ブランド品の取
 り澄ました店ではなくカナダ土産のあれこれが所狭しと並べられ
 ているのが良い。商品の種類も多い。ほとんど日本人の客が土
 産物を抱えている。食品から衣類、時計、皮製品、人形などなど。



    

                                      (
Cable between Canada & USA)
                  


 私が買ったのは息子に文字盤が木製という珍しいカナダの
 カエデマークの入っ た腕時計。日本人の店員は中のメカは
 日本製だから安心ですと言う。娘には人形や小さな猫の置
 物。会社の人達には皮財布とボールペンとする。自分用に
 は時計同様カナダ国旗のカエデを散りばめた紺のストライプ
 のネクタイを求める。

  




   (Kyosen's Store in Canada) 

 
 17世紀の美しい町並みのナイヤガラ・オン・ザ・レイクに
 着く。限られた時間しかなく可愛い店々には立ち寄らず
 町並み、建物,英国と同じハンギング・バスケットに盛ら
 れた美しい花々を撮る。

 もちろんここまで来たらオンタリオ湖も見なくては。それ
 には先を急いで湖岸までひたすら歩くことが必要。松林
 の狭い砂浜に出ると一気に視界が開け、そこには海の
 ようなオンタリオ湖が待っていた。

                                   (Town of Niagara on the Lake)

   


この後は急いでバスに戻り全員揃うとカナダワインの
あるワイナリーに向かった。着いた所はKonzelmann
Estate Winery と言う。有名なアイスワインを試飲させ
てくれる。特性ワインでチョッと飲むだけでとても甘い。
日本円にして1本¥5000だと言う。日本で求めれば
およそ\15000と言うのはガイドの説明。私は甘すぎる
アイスワインはやめて very dry と言う白ワインの
Chardonnay Reserve 1997 を求めた。

今日のガイドは20代後半、カナダ在住の日本人女
性。短大時代の3週間のヴィクトリア・ホーム・ステイ
でいっぺんにカナダが気に入ってしまったと言う。
    (Lake Ontario)
秋田出身の彼女がそんな縁で一人カナダに暮らすと言う。
夕刻5時にはナイヤガラのホテルに戻った。

                                                

 翌6月22日(火曜日)今日はカナダからワシントンへ飛ぶ
 予定。朝9時頃ホテル前で一人ぶらついていて、松村君に
 バッタリ会う。米加国境でもあるレインボー・ブリッジを渡っ
 て橋からのナイヤガラ瀑布の景観を撮ることにする。

 橋を渡る時は無人で何の気なしに行ったが、撮影を終え
 て橋を戻ってきた時に驚いた。実はカナダ側に入国審査
 官がいて橋を渡りきるとこでパスポートの提示を求められ
 た。全く無意識に橋を渡っていたが実はアメリカへ出国し
 て数分後にカナダに帰国していたのだ。二人ともパスポ
 ートを携帯していて本当に助かった。


へ戻る               (手前はカナダ、奥はアメリカ)