サンフランシスコの旅 
   1981年6月(3)

    
    

    6月28日(日曜日)今日はアメリカに来てもう
   2週間になった。1日休みでゆっくり一人のサ
   ンフランシスコを楽しみたい。カメラだけを持っ
   てマーケット・ストリートに出かけた。

   しばらくして街中で賑やかなパレードに出くわ
   す。デモではなさそうだ。何かのフェステイバル
   だろうか。近くにいた男性に
   「このパレードは何ですか?」
   「これは全米から20万人のホモが集まってき
    いるんだ」
   の答えに驚いた。


       (Parade by Homosexuals)   
                                     







    何の暗さもないこのオープンなパレード。
    ホモの先進国と言うのも変だが、そういえ
    ばサンフランシスコは全米でも特にホモが
    多い都市と聞いている。

    その後私は市内の大きな公園、ゴールデ
    ン・ゲート・パークへ向かった。公園のグ
    ランドでは珍しくサッカーに興じる若者達
    がいた。バスケットはよく見かけるがアメ
    リカではサッカーはあまり人気はない。
    市内西部の一帯を占める広大な公園の
    なかには日本庭園もあると言う。

                                                                              (Golden Gate Park)

     

    広い公園の中には de Yound Memorial Museum
    とか California Academy of Sciences とか
    様々な施設もある。私は科学アカデミーに入って
    みた。北アメリカ館の他にアフリカ館がありアフリ
    カの生活の模様や動物達の野生の姿が立体的に
    作られていた。水族館もありこちらはまた沢山の
    水槽に始めてみる魚も少なくない。

    今日は仕事はオフであるが夕刻に1件だけアポが
    入っていた。それは明日からここサンフランシスコ
    で始まる全米図書館大会で来ているJ.アルパー
    社のアルパー社長とホテル・ヒルトンでの面談で
   ある。
   
 (California Academy of Sciences)

                                



                                        
                                            ( Art Book)

      

  5時過ぎにはそろそろホテルへ行くことを考えていた。 
  ところがゴールデン・ゲート・パーク内ではタクシー
  は拾えない。公園を出て大通りに出なくてはと急ぐ。
  しかし余りにも広く夕刻にはひと気も少ない。
  
  やっと園内の人に聞き出したバス停を見つけた。しば
  らくして幸いダウンタウンに向かうバスが来た。
  「 ヒルトンホテルへ行きたいが」
  と言う私にドライバーは
  「これに乗って」
  と言う。街中に入っても何処で降りれば良いかハラハ
  ラしていた。しかししばらくしてバスがまさにヒルトン・
  ホテル前にピタリと止まった。しかも定刻6時に。

                                                






 


     
アルパー社長とは初対面であった。彼の会社は
絶版になった貴重本のリプリント版、また貴重な
古書の販売をビジネスとしていた。私自身は外
国雑誌の輸入が仕事でありこれは予定外の仕
事ではあった。

ホテルの彼の部屋での商談になった。私の苦手
なウイスキーが用意されていた。彼が図書館大
会の自社のブースに展示する本の何冊かを紹介
し日本のマーケットでの販売を期待していた。私
はこれら美術書を何枚かの写真にとって帰国後
担当部門の部長から返事させる旨約した。


     (San Francisco City Hall)                                                   
      





   6月29日(月曜日)サンフランシスコ市公会堂
   第100回の記念すべき全米図書館協会の総
   会が開催された。全米各州からの代表がここ
   サンフランシスコに集合する。当然海外からも
   関係者がやって来る。

   広いホールには米国議会図書館を始めアメリカ
   の代表的な出版社のブースが軒を並べた。当然
   今回出張で私が訪問した出版社の多くも出展し
   ていた。フランクフルトのブック・フェアのアメリカ
   国内版とも言える。私は終日忙しく各社のブース
   を訪ね名刺交換と情報入手に務めた。会場地元
   に書店を持つK社SF店もブースを出していた。  

                                                                       (EBSCO MR.Johnson, Vice President)
                                   

   
  この日はサンフランシスコ最後の夜でAcade
  mic東京支社の皆川社長から夕食に誘われ
  ていた。地元米国のサンフランシスコ支社長
  の日系米人R.Araiの招待だった。

  場所はフィシャーマンズ・ワーフのレストラン。
  氷の敷かれた大皿に大きな蛤が開いた貝の
  上に並べらていた。これは美味だった。もちろ
  ん続いて出されたブイヤベースはまさにサンフ
  ランシスコ湾の海の幸。ビールがいつになく美
  味しかった。             







   




  

  


                   (Kinokuniya Mr.Ashina)                                                                                                                    

      文字通りサンフランシスコ最後の日6月30日(火曜日)
      午後1時のJAL001便に乗って長いアメリカ出張を終
      えた。翌7月1日(水曜日)の夕刻無事成田空港に到
      着した。6月14日朝に成田を出発して丁度18日間が
      過ぎていた。



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