| ニューヨークの旅 1982年6月 |
6月8日(火曜日） 夕刻にはシカゴからNY ケネディ
空港に到着。東３９丁目のTuscany Towerにチェッ
クインする。
翌6月9日(水曜日）朝からNY Office の馬上君と合
流すると5番街の Academic 社を訪問。アメリカの
代表的な大手学術出版社でサイエンス系は特に良い
出版物が多い。副社長のMr.S.Gelardi を訪ねる。東
京では会っており数年ぶりの再会になった。Customer
Relation 担当役員 Mary Lane、International Saleｓ
担当部長 Terry氏も同席。
(Human Science Press Dr.Roen)
| 午後には昨年初のNY でお会いしたアメリカ物理学会 の会長 Dr.Koch を市内のオフィスに訪ねる。会談に は実務の出版担当 Associate Director Mr.Markes も同席した。物理のあらゆる部門の世界トップレベルの 学者が最新の論文を発表しており日本の主要大学、 企業研究所では大半のジャーナルが購読されている。 日本の学者の研究論文も注目されるケースがあり、市 場としての日本はまだ大いに可能性がある。最高の読 者はまた同時に最高の筆者でもある。 |
6月10日（木曜日）はやはり昨年に続き
市内のHuman Sciences Pressを訪問。
社長のDr.Sheldon Roen に再会。歓迎
を受け商談も弾む。
昼には西49丁目に昨年オープンした
紀伊国屋書店 New York店を訪ねる。
従来からのニューヨーク オフィス（Kino
kuniya Publications Services of New
York Co.,Ltd) も同じビルの2階に移っ
ていた。
（Kinokuniya New York Store)
ランチには出前も出来ると言うので皆と同じ
ように焼きそばを頼んだ。もちろん和食の弁
当も食べられる。店を出たすぐ前がロックフ
ェラー・センターと言うニューヨークでもこれ
以上はないという立地である。
左の写真は店の前で写真を撮っている私と
オフィスのスタッフ馬上君がそのままガラス
に写っていた。
| 6月11日（金曜日）は朝からＮＹ Ｏｆｆｉｃｅへ出社。 馬上君と合流してスプリング・ストリートのＰｌｅｎｕｍ Ｐｕｂｌｉｓｈｉｎｇを訪問。副社長のＭａｒｋ Ｓｈａｗ氏に 面談する。この出版社はソ連邦の高度な学術雑 誌を英訳出版している特異な存在である。 副社長の部屋に入った時自分のデスクに両足を載 せていた彼に驚くのは未だ早かった。我々が席に 着いたテーブルに名刺を投げるようしてよこした。 私は一瞬男を睨みつけた。 |
（Mr.Rah,Mr.Russak & Maki ａｔ Russak
co.,)
午後にはＣｒａｎｅ Ｒｕｓｓａｋ社を訪問する。俳句
を愛するルーザック社長と昨年秋東京のグランド・
パレスでのＳＴＭ（理工医）の国際会議で会ってい
た中国系のラー氏に面談する。
夕刻にはオフィスに戻り、夜は馬上君の若い同僚
で昨年ＮＹ店のオープンで転勤してきた市橋君と3
人で食事に出かける。
(Anti-Nuclear Demonstration in New York)
| 6月12日(土曜日）はアメリカに来て初めての休 日だった。今朝もグランド・セントラル駅近くの Ｇｒｉｄｄｌｅ Ｃｏｆｆｅｅ Ｓｈｏｐ に朝食に出かけた。 街の様子がいつもと違う。土曜日だというのに 駅からは多くに人達が出てくる。中にはプラカ ードを持っている人もいる。 今日はニューヨークのセントラル・パークで反核 集会が開かれる事を知った。デモはイースト・リ バーに面した国連ビルの前からセントラル公園 に向けて進むようだ。 |
私は今日1日のニューヨークの被写体はこの
反核デモに決めた。カメラを持って国連ビル前
からセントラル駅そしてセントラル公園までの
五番街を何度も一緒に歩きながらシャッターを
切った。
(AntiーNuclear Demonstration)
(PANAM Building at Park Ave.)
夕刻五番街を東に二筋入るとデモの喧騒も消え人通りの少なくなったパーク街。
ニューヨーク最後の夜は馬上君と落ち合い日本食の淀川で会食。
へ戻る
