サンクトぺテルブルグを訪ねる(5)

                      7. ロシア出国・汽車の旅


                                      ロシア最後の朝は早い。モーニング・コール
 5時半。6時45分にはバスでホテルを出発。
 7時28分の汽車でヘルシンキへ向かう。
 昨日同様ホテルのレストランでは朝食は間
 に合わず、昨晩バスケットを渡されていた。

 結局ホテルの大きなレストランでの食事は初
 日の朝と夕食だけだった。どちらもビュッフェ
 ・スタイルで好きなものがチョイス出来たが。

 今回のツアーでは事故やトラブルもなく皆
 無事で観光出来たのは何よりである。唯一
 来る時にパリからヘルシンキへの乗り継ぎ
 便でスーツケースの積み漏れにあった女
 性がいる。3日後のぺテルブルグでやっと着
     いた。  
                                  
 新しいセントぺテルブルグの鉄道駅、ラードシスキー
 駅。バレー鑑賞の夜からのカーチャ嬢はまだたどたど
 しい日本語でアシスタント・ガイド役。セントぺテルブ
 ルグ大学院の1年生と言う。
 ぺテルブルグとヘルシンキを結ぶ国際列車「レーピ
 ン号」。皆のスーツケースを搬入中。
 6時間近い長旅。これは6人がけのコンパートメント。
 2等客室。隣のコンパートメントにて。
 我々のコンパートメント。汽車の長旅の友ー船橋の曽
 田さん、駒込の大橋さん親子。ぺテルブルグ
を発って
 2時間ロシアを出国フィンランドに入る。出国の折には
 ロシアの係官が乗客のチェックにきた。我々のコンパ
 ートメントでは唯一男性客の私に財布の検査を求めら
 れた。ロシア通貨持ち出し制限の確認だろうか?
 ロシア出国前後ではトイレも封鎖された。トイレの前には
 ノーと言って女性係官が立ち塞がった由。ツアーの女性
 客の何人かは思わぬ事態に戸惑った。ガイドブックでは
 ロシアのトイレは汚くて鬼門。私も試しに入ってみたがこ
 の国際列車のトイレは便座も着いており、写真のような
 洗面もついていた。洗面の水の出し方が判らなかったと
 言う人もいたが。ちなみに蛇口を手のひらで上に上げる。
 
 フィンランドに入ってからの景色である。暫らくすると
 小さな湖が幾つも見えた。辺りの雰囲気が変わって
 きたのは気のせいばかりではなさそうだ。
 ロシア出国後最初に着いた駅のはずだが、駅名はロシ
 ア語でブストフスカヤーとある。まだロシア国内か。時計
 は10時になる。


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