コンヤ を訪ねる  
       メブラーナ博物館


       6月7日(水曜日)今朝は早い6時のモーニング・コールで起床。
       ホテル出発は7時半。幸い今日も快晴。パムッカレから東に向けてコンヤを
        目指す。その距離は410キロ。午後にはいよいよ待望のカッパドキアにむかう。
         こちらが更に230キロの距離。 今日一日の走行距離は640キロになる。
          仙台の井伊さん東京に出てくるのに300キロと言っていた。それで言
えば東京ー 仙台間を往復してなお余りがある。

  

 東に向かうにつれ山間部に入ってくる。我々が走る道路の左右は畑が続く。車窓から時々白い花が咲く畑が 見える。ガイドのセルハン氏は
あれは芥子(ケシ)畑だと言う。私はびっくりした― こんな無造作に麻薬の原料が作られていることに。
私はあのビルマの魔の三角地帯の芥子
は真っ赤な花のイメージがあった。
 帰国後調べてみるともともと地中海沿岸部、アナトリア地方は芥子の原産地とわかった。阿片の語源はトル
コ 中部地方のアフィヨンからきていることも。
日本で普通に見る赤くて綺麗なポピーの花もまた芥子の1種である。        
        
毒性なし ― ヒナゲシ、オニゲシ  ポピー、虞美人草 
 芥子
 毒性あり  アヘンゲシ     セチゲルム種 (実が育ち難い)
                      ソムニフェルム種 (麻薬の原料に)

   
         阿片 −> モルヒネ(医薬用として麻酔・鎮痛薬) −> ヘロイン(麻薬)
                  芥子の未熟果の乳液をとり精製されて右に行くほど純度が上がる。


   

                

  途中ランチを済ませてコンヤに入った。広大なアナト
   リア高原の南端にある人口70万の都会である。ガ
   イドはイスラムの国トルコの中でも最もイスラム色が
   強い街と言う。
1日5回のお祈りを欠かさない。女性
   はスカーフをしている人が多い。

   そう言えば街を走るトラムの窓際に見える女性もス
   カーフが目立つ。スカーフをした女性は写真を撮られ
   るのを嫌うからカメラを向けないように。撮る場合は
   必ず断ってからと言うガイド。昨日通過した西欧的
   なイズミールと対極にある街。
     

                                  

    

   
 コンヤ一番の観光はメブラーナ博物館 (Mevlana Museum)
    13世紀セルジューク時代に誕生したメブラーナ教団(旋舞教
     団
教祖ルーミーの霊廟。

    メブラーナ教団は歴代のスルタンに手厚く保護されて当時の
     大商人などの富裕層の支持を集めた。


    写真右: メブラーナ博物館正面入り口。
    写真下: 博物館の入場券
   













 
   




                                                                                
 写真上2枚: 博物館内部。天井もそんなに高くなく
  館内は狭く3室に分かれていた。しかし壁面の内装
  はかなり派手な装飾である。第1の部屋では教祖
  他の柩が幾つも安置されている。その上には独特
  な帽子が置かれその高さが僧の位に比例すると言
  う。


  写真左: 俄かイスラム教徒の3女性。
   左から石塚さん、井伊お姉さん & 鈴木夫人。
    
 写真左上 メブラーナ博物館の外観。モスクに立派
 なミナレット
が立つ。博物館になってはいるがイスラム
 教徒にとっては未だ聖地であり館内では祈りを捧げる
 信者も多い。
 
写真上: ガイドのセルハン氏。 コーランの写本の前で
の説明。
彼には1週間しっかり付きあってもらった。日本
語は極めて堪能だ。発音、イントネーションも正確。単語
力も豊富。トルコの東大と言われるアンカラ大学で観光
学などを修めた。日本には3ヶ月研修で来たと言う。因み
に32歳、独身。



   

メブラーナ博物館で見かけたトルコ女性。
断ってシャッターを切った。


へ戻る                     のトップへ戻る