トロイ & アイワルク  
     Troia & Ayvalik


                                   6月5日(月曜日) 朝6時のモーニング・コールで1週間の
トルコでの観光がスタート。イスタンブールの観光は最後
の予定で今日から日本の2倍の広大なトルコのほぼ西半
分を周遊することになる。
6時半には朝食。ビュッフェスタイルで種類も豊富で特に
困らない。グランド・ジェバヒルは中々良いホテル。
第1日目は7時半の出発でヨーロッパ大陸側をマルマラ海
沿いに走ってトロイの遺跡へ向かう。

写真左: トルコを周遊する車ベンツのSprinterからの
風景。ちなみに私の車はトヨタのSprinterである。
車の運転台が3席。Driver がエミン(Mr.Emin) Guide
が セルハン・センチュルク(Mr.Serhan Sentürk)
後部座席は12席。 合計15人乗りワゴン車。
スタッフ2名+乗客6名=8人

   
                                
マルマラ海沿いに2時間は走っただろうか。ガリポリ半島
の先端でアジア大陸
へ渡るエジェアバットに着く。車ご
フェリーに乗船して30分ほどダータネルス海峡を進む。

写真上2枚
フェリー船上から見たエジェアバットの街。
甲板上に出ると進行方向左手にはもうエーゲ海が見え
てくる。とてもきつい陽射しが照りつける。観光船と言う
より日常的な定期フェリーで地元のトルコ人が多い。
中には日本人の団体もいる。たまたま隣席に座った年配
のおじさんはJTBのツアーと言う。名古屋の新しい中部
空港からソウル経由のフライトで、トルコは初めてという
津市の夫婦。

右隣のトルコの老人は我々の話しを聞きながニコニコし
て私の方を見ている。何か言いたそうだがトルコ語では
通じないだろうと彼は口を噤む。
JTBのツアーは22人と言っていた。我々6人のツアー
ではさすが大型の観光バスではなかった。コンパクト
なワゴン車だけに長時間の乗車は結構疲れるのでは。

今朝イスタンブールの新市街から旧市街への幹線
道路は恐ろしく混んでいた。通勤時間には違いない
が都市機能が麻痺しているのではと思わせる程。
この街も1000万の人口を抱えて窮窮としている。

私は海外では写真を撮るのを楽しみとしている。それど
ころかその為にわざわざ高い金を払って外国へ来るみた
いな所がある。しかし昨晩ホテルに着いて長旅の旅装を
解くとデジカメのバッテリーチャージャー つまり充電器
を忘れてきたことに気付いた。トルコ用のC型プラグとコン
パクト・フラッシュのスペアとして512MBの容量のあるの
を買ってきているのに。

その時はもう日本へ帰ろうかと思うほどの悔しがりよう。
デジカメの充電器は多分サイズ的にほとんど汎用性が
期待出来ない。また最近のは充電式ではないのが多い。
誰かに充電器を借りてとも行かない。そこで考えたのが
液晶モニターを消して使うこと。替わりにカメラ並にファイ
ンダー
を覗いて撮る方法。
確かにこの方法は有効だった。撮る枚数によるが普通
海外で200−300枚撮ると1日で電池切れになるが2日
以上シャッターが切れた。
フェリーを降りるとすぐレストランへ直行。6人で丸テーブル
を囲む。初めてツアーメンバーが一同に会する。私は飛行
機で同席した栃木からの女性は知っていたが、ご夫婦の
鈴木さんは船橋からと判った。若い二人連れは仙台から
の姉妹と言う。


写真左: トロイの遺跡の城壁 誰もが知っているホメ
ロスの叙事詩「イリアス」で有名な古代遺跡。ドイツのシ
ューリーマンが神話を信じて発掘したことでも知られてい
る。現在、形のある物として残っているものは限られる。

しかし同じ場所にBC3000年からAD600年まで9層にな
って古代都市の痕跡が残されている。地層は9層にはっ
きり分かれている訳ではなく時代が混在している。私に
は容易に理解することも出来ない。

現在もまだ発掘途中でありこの古代都市の全貌は把
握されていない。
トロイから今晩のホテルのあるアイワルクまでは150
キロ。高速道路ではないので3時間はかかろう。途中
トイレ休憩に寄る。何処にもあるドライブに必須の休
憩地点。大抵トイレ
は有料で50コルシュ、およそ¥40
同時にこちらで言う Su (ガス入りでない水)を1トル
コ・リラで買うことになる。
約¥80である。もっともホ
テルのミニバーでは最低3リラになる。


そとのテーブルで仙台の井伊お姉さんと栃木の石塚
さん
にデジカメを構えていると店にいた若い二人がちゃ
っかり笑顔で入ってきた。


トイレ休憩の後もひたすら走り続ける。決して道も良い
とは言いがたい。しばしば振動もある。
アイワルクの Grand Temizel Hotel に着いたの
は夕刻7時前。夕食は7時20分よりホテルのレストランに
全員集合。と言っても4組6人だけだが。

写真左から:  栃木の石塚さん、仙台の井伊お姉さん
と妹さん。一日500キロほど走り続けてきたが皆さん若
いから疲れ知らずの表情。

石塚さんは一番印象的だったとこはペルーのマチュピチュ。
この秋には南アフリカに行くと言う。ボストンで学生時代
を過ごした妹の竹中さんはこの春にはお姉さんとカンボジ
ア に行って来たと言う。
食後9時前でもまだ日がある。カメラ片手に外に出る。
しかしホテルの周りは家一軒ないと言う感じ。門迄の
距離も相当あるアプローチ。私が近づくと若い門衛さん
が扉を開けてくれる。
翌朝食事を済ますと一人ホテルの屋上へ出た。もち
ろん
写真を撮るためである。朝の8時前、空は快晴で
眼下
に見えるエーゲ海は素晴らしい。この屋上から
西の海、東の山と360度が鮮やかに展開している。
人影は全くなく感動的ですらある。

海浜は水泳場になっているが向かいに見えるかなり
大きな島は既にギリシャ領である。エーゲ海に無数
にある島々の99%はギリシャ領でトルコ領は1%。
ガイドのセルハン氏がトルコは徴兵制であるがそれは
トルコVSギリシャの領土問題で国を守る為だと言って
いたのを思い出す。


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