香港を訪ねる (2)
 1985

 

                                  
 旅の3日目、マカオから中国本土の広東省
 中山市方面へ日帰り観光をして、その足で
 夜には香港へ戻った。
 香港島に5万とも8万人とも言われるの水上
 生活者蛋民
(たんみん)の根拠地になっている
 漁港ー アバディ―ン(Aberdeen) へ行く。
 湾内はサンパン
(小舟) がひしめいている。
 その中に左の写真に見る珍宝,海角皇宮、
 太白の3軒の水上レストランがある。                                     
 ツアー一行は少し沖に出てその1軒の水上
 レストランに乗船した。船の内外は照明に照
 らし出されて眩しい程だ。日本人の感性から
 はチョッとかけ離れている。
 円卓には次々と中華料理が運ばれてきた。
 ビールを飲みながら賑やかな夕食会になっ
 た。
 写真左: 船上パーティ、食事が済むと
 中央ではダンスが始まった。プロのダンサー
 が現れるのではなくグラスをテーブルに置いて
 あのおじさんやおばさんが手を取って立ち上
 がる。ガイドの陳さんも盛んに皆にダンスを勧
 めて盛り上げる。
 船上の夕食を終えるとアバディ―ンの沿岸
 を散策。様々な屋台や露店が軒を並べる。
 烏賊を吊るした魚介類の干物の店。もちろ
 ん食べ物屋も多い。
 翌8月7日,旅の4日目はもう帰国の時。
 朝には九竜半島に渡り啓徳空港へ向かう。
 AM11.30 発のJALに搭乗。夕刻の成田に
 到着。真夏の日本が涼しく感じられる。

 香港市内の緑色の2階建て電車(トラム)や
 看板だらけのストリート。軒を並べる商店街。
 路上に溢れるほどの人々。そんな一番香港
 らしい写真が一枚も残っていないのは寂しい。

 アヘン戦争以来150年続いたイギリスの植
 民地も今から9年前の1997年には中国に
 返還された。現在は中華人民共和国特別行
 政区である。

                                               
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