ロンドンを訪ねる (4) 

 

  ロンドン4日目、7月11日(日曜日)は
  結局ブライトン行きは止め。終日ロン
  ドン市内でゆっくり過ごす事にしてい
  た。テート・ブリテンをスタート。その後
  3年前のロンドンでの一日と同じコース
  を逆に歩く。

  美術館の向かいはもうテームズ川だ。
  川沿いを北に向けてロンドン初日に
  行ったロンドン・アイの方向に進む。
  今日も決して良い天気ではないが、
  時折強い陽射しを浴びて夏だと気付
  く。


     (A Pleasure Boat in River Thames)                                

  ランベス・ブリッジの上から北に向かって
  ウエストミンスター・ブリッジを撮る。左手
  はビッグ・ベンの国会議事堂であり、中
  央にはもうロンドンアイも見える。

  空は何時降ってきてもおかしくない雲行
  き。ロンドンでは雨が少々降ってもいち
  いち傘をさしている人は少ない。しかし
  旅行者の日本人は傘は必携である。

                                                 


                                         (Wesetminster Bridge)


   

   私はヴィクトリア・タワー・ガーデンを通り抜け
   てウエストミンスター宮殿、つまり国会議事堂
   前に出る。ビッグ・ベンをバックに盛んに写真
   を撮る観光客。ここまで来るとやはり一辺に
   人の流れが増える。

   この後ウエストミンスター橋で左に折れセント・
   ジェームズ・ガーデンに入る。広い公園を散策
   する人々。一歩公園に足を踏み入れると今迄
   の喧騒から一辺に別の世界がある。初夏の
   公園は色鮮やかな花々と緑に包まれている。
   これがロンドンの良いところである。いつ訪れ
   ても期待を裏切らない。




        (Big Ben) 

                                               

   セント・ジェームズ公園を歩きながら  
    3年前そして更に3年前の1998年
    もここを一人で歩いていたことを思
    い出していた。私自身の旅の時間
    が止まることなく確実に過ぎて行く
    ことを意識した。










             (St.James Park)




セント・ジェームズ公園を抜けるとあのバッキンガ
ム宮殿に来ていた。既に午後3時を過ぎておりも
ちろん衛兵交代の儀式はとうに終わっている。
しかしそれでも結構たくさんの人が出ており写真
を撮っている。

一人旅が常の私はいつも被写体を求めて歩き続
ける。そしてその地を訪ねた記録にしばしば地元
の人にシャッターをお願いする。しかし今回2日目
に再訪したケンブリッジでは市内を歩き倒す前に
ロンドンへ引き返していた。そして他人にシャッタ
ーを依頼するのに躊躇した。


            (Buckingham Palace and Yoshito)

 それどころか今迄一度も意識しなかった 
 英語で何と言えば良いのか一瞬迷う。
 それだけ体力が、いや気力が萎えてい
 るのだろうか。

 バッキンガム宮殿前ではやはり一人で
 写真を撮っていたおじさんにやっとシャ
 ッターをお願いした。それが上の写真。
 丁度この頃東京は35度を越す酷暑が
 続いていたと言う。私は長袖のYシャツ
 の上にあいのハーフコートを着ている。













  


                                                                                           
                             
 (Front of Buckingham Palace)


  

  パレスのすぐ右手、北にはグリーン・パ
  ークと言われる大きな並木の公園がひ
  らけていた。この道は初めてである。

  その後私は又セント・ジェームズ公園
  に戻りザ・マルと言われる通りを横切る。
  広い階段を上がると緩やかな坂道をピ
  カデリー・サーカスに向けて進む。その
  途中のビルのウインドウには五輪マー
  クが描かれその下に London 2012
  Candidate City と書かれていた。

              

 
        (Green Park)     
                                       

  リージェント・ストリートに出ていた。そう言え
  ば一昨日会った林君は
  「リージェント通りのオフィスは都市の再開
  発のため丁度今週ビルを立ち退きです。
  新しく Conduit Street のビルに引越し  
  です」
  と言っていた。ピカデリー・サーカスに近い辺
  りではどの店もまだ営業をしている。何年か
  前にロンドンに進出したと聞いていたユニク
  ロの店もある。セール中だ。客にこそ日本人
  を見かけたが店員に日本人を見ない。昨日
  寄った近くのロンドン三越が客も店員も悉く
  日本人であったのとは対照的だ。

                                   
             







                                   
                                                                                                                 
                                   (Tube in London)





 そして閉店間際の三越ではブランド品片手の
 客がキャッシャーの前に列をなしていた。しか
 しユニクロでも東京では\1000で当たり前の
 ように買えるTシャツが20ポンド、セールで一
 番廉いのでも10ポンドはする。現在のレートで
 \2000強である。

 帰りの地下鉄で人気が少ない時間を良いこと
 にシャッターを切っていた。そう言えば地下鉄
 の車内で林君にデジカメを向けた時、
 「ロンドンでは地下鉄の中での写真撮影は
 最近法律で禁止されましたよ」
 と言っていたのを思い出す。


                                                             

   そう言えば地下鉄構内での写真が駄目になると 
   構内のパフォーマーは営業に差し支えると言っ
   たニュースを聞いていた。


   

  ロンドン5日目、7月12日(月曜日)の朝。2泊した 
  Darlington をチェック・アウトする。フロントの
  彼女 Ms.Ana−Maria に写真のシャッターを頼
  む。彼女も写し日本に帰ってからメールで送って
  あげると伝えた。

  ヒースロー空港に向かい 10時40分のフライト
  で初めてのアイルランド、ダブリン市へ飛ぶ。

                   (Ms.Ana−Maria in the Darlington)






   

(At Lobby of the Hotel)



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