フォークストーンを訪ねる 
         A  1980年



(A Landscape in Kent State)

 6月18日(月曜日)、昨日早朝ロンドンに到着。今日はイングランドの南の町Folkestoneへ日帰り出張。南部は初めてで車窓からの風景を楽しんだ。西や北へと同様に牛や羊が草を食む牧草地帯を見ることが出来た。

 もっともケント州のフォークストーンは南部には違いないがイングランドの東の外れになる。すぐ近くのドーバーは海路フランスやベルギーへの港として知られていたがこの時代は全くの田舎の港町に過ぎなかった。




  

 
 私が訪ねたドーソン社は英国の雑誌を海外 
 へ輸出する雑誌の取次会社だった。我々は 
 同社からかなりの学術雑誌を輸入していた。

 午前中の商談を終えるとランチに誘われ二
 人の役員と共に車でド―バー海峡を眼下に
 するレストランへ出かけた。最初入った部屋
 では食前酒だけが運ばれてきた。その後で
 初めてディナーとも言えるテーブルにつきフ
 ルコースが供された。

 今日初めて面談したバーンズ氏は食事をし
 ながら、イギリスは未だ2度目と言う私の英
 語の話になり、
 「私は先ず日本語で考えて、それを英語で作
 文しながら話している」
 「ミスター・マキ!それは大変だ。疲れるだろう」
  

















                             

                (Folkestone Central Station)



レストランを出るとすぐ前の岸壁に立った。        
バ―ンズ氏は対岸を指差して
「あれがフランスのカレーです。40キロとないでしょう」
「フランスがこんなに近いですか」

この時代にはド―バー海峡の海底トンネルはまだ無かった。しかし今や英仏を結ぶ”ユーロトンネルの都市”フォークストーンである。そして同じ南部の都市ブライトンのように結構英語学校が多いと言う。


  (Mr.W.Barnes, Director of Dowson)



















ランチには生憎カメラを持参しておらずドーバー 
海峡の景観を収めた写真はない。唯一駅の
フォームのスナップのみである。いかにも田舎
の風景。23年後の現在がどんなに変わってい
るかは知らない。






     

                 (Mr.Jones, Sales Manager at his office)

 へ戻る   のトップへ戻る                                   

                                                         へ