チッピング・カムデンを訪ねる 
    A   2001年7月


7月10日(火曜日)、コッツウオルズ地方のドライブ2日目。アッパー・スロータ―のホテルを9時には出発。今日のルートは北上して Chipping Campden に出る。その後西に向けてブロードウエイ。南下してウィンチコムを経由してチェルトナム。
東に向けてアッパー・スロータ―へ戻る。丁度コッツウオルズ地方の北半分を周遊する形になる


対向車のほとんど来ない緑の道を飛ばす。そろそろチッピング・カムデンかと思った処茅葺の古い家並みを発見。ハニーカラーの レンガ造りに大きな帽子を被ったような茅葺の家々。これはただ通り過ぎる訳にはゆかない。

一旦道路の脇に車を止めると、カメラを持って外へ出る。ここにもあすこにも庭は緑の木々と花の生垣で取り囲まれて何と美しく、長閑な風景。





(Houses of Chipping Campden)



私が茅葺の家々を写真に撮っていた時、フサフサ
した大きな耳をたらした白地にこげ茶の混ざった2
匹の犬が来た。英国原産の猟犬イングリッシュ・
スプリンガー・スパニエルだろうか?
私が早速カメラを向けると道路の向こう側で立ち止
まってこちらに手を上げてニコッと微笑んだ夫婦。
シャッターの瞬間2匹の犬も丁度ポーズをとってくれた。


(A Couple in Chipping Campden)









そのすぐ後には人口2千人と言うチッピング
カムデンと言う町の中心に入った。ガイドブ
ックで知っていた1672年に建てられたとい
マーケットホールが見つかった。文字通り
かつては地元の商品を売買した市場の跡で
ある。屋根は切り妻様式で、中に入ってみる
と下は石畳になっており全く何もないがらん
どうだった。


(Market Hall)


Hidcote Manor Garden

                                   



チッピングカムデンを少し北に走るとヒドコート・マナーとキ
フツゲート・コートの二つのガーデンがある。 私が訪れたヒド
コートの方は20世紀を代表するイングリッシュ・ガーデンの一
つと紹介されていた。フランス生まれのアメリカ軍人が 30年
かけて彼の母親と共に作り上げた庭と言う。











The Long Walk と呼ばれる200メートルにも
およぶ真っ直ぐな緑の壁と芝生のエリアがあっ
た。その前で佇んでいた中年の英国人夫妻に

 「すみませんがシャッター切って貰えませんか」
 「アア良いですよ!」
 「とても素敵な庭ですね」
 「本当に素敵です。私達はロンドンに住んでい
 ますがここに来たのは初めてです」
 「そうですか。私は東京から一人で来ています」

庭を眺めながらしばらく立ち話になった。


















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