リスボンを訪ねる (3)  


                                          


 11月2日(日曜日)自由時間の後夜8時ホテ
 ルのロビーに全員集合する。ポルトガル最後
 の夜はファドを聞きながらのディナー。ファドを
 聞かせるレストランとも言えるカサ・デ・ファド
 へバスで出かける。リスボンでも名を知られた
 Adega Mesquita である。

 最初はFadoの前座とも言うべき民族舞踊で始
 まった。狭い舞台を早いテンポで舞い、足を激
 しく踏み鳴らした。



     (民族舞踊の舞台)
                    
              

    今晩のファドでの夕食はツアーのコー
    スの一環であり赤や白のワインも全て
    フリーで提供された。翌朝リスボンの
    空港で再会したJTBのツアーの一人は
    自分達はオプションで¥8000ほどし
    たと言っていた。

    それはともかく舞台の始まる8時半ころ
    から外国人の団体も入ってきた。向かい
    合わせの長いテーブル席は縦に三列あ
    ったが、我々25人は中央の一列の8割
    方を占めていた。私は添乗員の沢口さん
    と一番後に座っていた。私の近くにいた
    若いペアの女性に声を掛けるとドイツの
    ミュンヘンから来ていると言う。              


                               (目白の本間さんと小平の村上さん親子)

   


 ファドはフランスで言えばシャンソン、日本
 で言えば演歌が引き合いに出される。19
 世紀の半ばからリスボンで歌い継がれてい
 る民族音楽と言える。私自身は今回のポル
 トガル旅行で初めて知ったと言っていいほ
 ど全く予備知識はなかった。

 ファドはギターラとヴィオラを抱えた二人の
 伴奏に合わせて歌い上げる。最初は未だ
 無名だが若くて美しい歌手がソロで唄った。
 先程末席の私の席近く、後で舞台を見てい
 た女性がいた。暗闇でも目を惹く美しさ。そ
 の彼女が舞台に上がっていた。
           (ファドの二人の歌手)

    2番手は年配の男性歌手。3番手は中年
    の女性でこちらでは名の知られた歌手の
    様子。                                  

    ソロの後最後には二人の女性歌手が共演
    した。目を瞑って歌い上げるファドの心は残
    念ながら私の琴線を振るわせることはなか
    った。それは歌詞を理解していないと言う
    こととは別のように思える。私自身の乾い
    た心の問題であろう。

    会場では歌手自身が直接自分のCDを観
    客に販売した。何人かの人はそれを求め
    た。一つ隣の席の彼女(後で谷口さんと知
    った)はポルトガル語で歌手に語りかけて
    いた。

    ファドの店を出るともう10時半を回ってい
    た。赤いバラの束を持った男が我々を待っ
    てたように1本汽罅璽蹐噺世Α私はコイン
    を持ち合わせず差し出した10ユーロには
     案の定男は釣銭がないという。                       (若いファド歌手)                     

(ファドに酔った世田谷の玉屋さんと杉並の谷口さん)   

                            
    へ戻る  のトップへ戻る