ブサコを訪ねる   
       2003年10月

   

 10月30日(木曜日)今朝は8時20分にエヴォラ
 のホテルを出発。今日は一気に北のポルトへ出る
 ので一番長い300キロの距離になる。

 ポルトへの途中ランチは王家の旧離宮に立ち寄っ
 た。カルロス国王が建造を始めたが自分は住むこ
 となく暗殺され、彼の息子でポルトガルの最後の王
 マヌエル2世が何度か訪れていると言う。現在は5
 星のパラセ・ブサコと言う高級ホテルになっている。

 かなり高い丘になっておりここまでの道は丈のある
 木々に覆われていた。この森の奥に立つ離宮の前
 身は実は修道士の黙想の場であったと聞く。

 立派な広い食堂に通されランチとなった。他の客は
 数人しかいなかった。この日のメインは地元で有名
 な子豚の丸焼きである。骨付きで切り分けられた子
 豚は昨日の料理よりは判りやすい味だ。ただ塩味
 が少しきつい。
       (パラセ・ブサコ)
                                                                                             
食堂に入る前にすこし時間があり邸内
    を歩き写真を撮ったが残念ながら雨に
    降られ外ではほとんど撮れなかった。

    廊下や階段の絵タイル・アズレージョも
    もちろん良いが、外から見るこの建物
    自体がネオ・マヌエル様式の建築物と
    して素晴らしい。下から上がって来る時
    にバスの窓から見上げた森の中の離
    宮は絵になっていた。実はこの辺り一
    帯は国立公園になっているとはやはり
後で知ったことである。
 
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   ランチに時間がかかってブサコは少し
   遅れて午後2時半過ぎの出発になった。
   今日の目的地ポルトまではまだ110キ
   ロはある。さらに北上を続ける。

   しかし遅れている時に限って警察の一
   斉検問に止められた。こちらの高速道
   路は日本ではまだまだ普及していない
   ETCシステム(有料道路自動料金収受
   システム)が当たり前のようだ。料金所
   で止まる車を見かけない。








         (ホテルの廻廊)
     
  皆ノンストップで素通りだ。我々のバス
  ももちろん。添乗員は検問にかかって
  も普通観光バスはすぐ通してくれると
  言っていたが、今回はチョッと勝手が
  違った。初めは様子が判らないまま
  待たされた。やがてポリスがバスに入
  って来てドライバーとやりとりがあった。

                                           
                                        (ロビーより庭園を見る)


その上でドライバーは車を降りてポリスにつ
いて行った。スピード違反のようで結局30
分以上の停車になった。ドライバーは雨で
薄暗くなりだした高速をポルトへ急いだ。
 


(高速道路での一斉検問)




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