サンタクルスを訪ねる  
       2003年11月

    
    


 11月菊(土曜日)コインブラを出発し
 た長い菊は最後の目的地サンタクル
 スに向かった。オビドスからはおよそ5
 0キロと言う。4時に発っているので5時
 までには着く予定だった。

 しかし途中で今日もまたバスが検問に
 掴まった。今回もしびれを切らす程待た
 された。何でもリスボン出発以来のタコ
 メーターを調べられたと言う。


      (サンタクルスの美しい海岸)
                                   

     サンタクルスに着いてからも壇一雄
     の石碑の場所に迷ってバスは近くを
     2周,3周して駐車場を探した。

     段々日も落ちてきた。見つけた石碑
     には
      『落日を拾いに行かむ海の果て』
     と刻まれていた。そして日本語とポ
     ルトガル語でこの文学碑の由来が
     記されていた。

     日本の作家、壇一雄がこのポルトガ
     ルの辺境に住み着き、あの『火宅の
     人』を書いたのは昭和45年の11月
     から1年4ヶ月と言う。1970年から19
     72年にかけてのことである。

                                         (壇一雄の文学碑)
    

 
  今回私達は彼の住んでいた家までは 
  行かれなかったが、その家のある道
  は今「壇一雄通り」と名付けられてい
  ると言う。

  ここサンタクルスへの到着が30分近
  く遅れたため予定外の夕陽を見るこ
  とになった。遠く大西洋の果てに日が
  落ち出すとそれはアッと言う間だった。
  日没は5時35分頃だろうか。



       (サンタクルスの夕陽)
    
     サンタクルスは千人ほどの寒村だが7,8月のバカンス・シーズンにはヨーロッパ
     各地から2,3万人もの観光客がやって来ると言う。そう言えば浜の近くの道路沿
     いには新しい別荘が幾つも立ち並んでいる。

     私達のバスは今晩のホテル、リスボンを目指しておよそ70キロの道を急ぐ。リスボ
     ン都心のホテル・ムンディアルに着いたのは7時10分過ぎだった。

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