杭州を訪ねる (1) 
   2006年10月


        1.六和塔(りくわとう)

                                       杭州(Hang Zhouハンジョー) は江省の
省都でガイドによれば人口400万と言う。私
は上海と比べ田舎の古い町という印象を持って
いたが結構都会である。

2千年の歴史を持つ中国6大古都の一つで唐代
の大詩人白楽天や、宋代の詩人・文人の蘇東波
を排出している。彼等は杭州の官吏をしていた。
一方13世紀末にはあのマルコ・ポーロがやって
来て17年も滞在したと言う。

                                        

龍門古鎮からバスで杭州の南の端に
位置する六和塔へ向けて高速道路を
走り続ける。高速は割に空いておりス
ムーズに走っていたが突然止められた。
何事かと思えば中国要人の車が通ると
言う。結局20分以上も足止めにあった。

塘江の河岸に立つ六和塔には4時過
ぎに着いた。石の階段を上ってすぐ十三
層の古風な塔が立つ。造形的には日本
には見ない塔である。塔はレンガと木で出
来ているが、塔の中は階段で上まで登れ
るという。我々のツワーにはその時間はな
かった。
六和塔の前で記念撮影。今日は暑いほどで
上着は要らない。花火があるとかで付近は
観光客や地元の人で大変な人。
小高い六和塔の境内から見た銭塘江と
その川に
架かる銭塘江橋。この川はかなり
川幅もあり大きな流れであるが、かつてはよく
荒れたと言う。旧暦の8月18日頃には川が
逆流して氾濫する。ガイドによればそれを鎮
めるために北宗時代にこの塔が作られた。
そう言えば最近テレビで年一回のアマゾン川
逆流の映像を見た。まさにあれと同じ現象
であろうか。
花火の人出を見込んで警戒に当るはず
の地元警察官達。目下はまだ休んで待機
と言う様子。下で路上にバスを止めるとき
には通行の車は警笛を鳴らし右往左往と
入り乱れていたが。


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