杭州を訪ねる (2)
     2006年


     2. 西冷印社 (せいれいいんしゃ)

                                       六和塔には30分ほどの滞在で西湖の辺
 にある西冷印社に向かう。夕刻5時過ぎ
 には100年の伝統を持つと言う西冷印社
 に到着。
 清朝末期の文人・呉昌碩をトップにして印
 章学の学術団体として1904年に結社。
 印章の収集と書画,篆刻の普及に努める。
 書道、印鑑の研究機関にしてかつ即売所
 でもある。
 オーダーメードで¥3000位から何万円
 のものまで印章の材料や文字数次第。
 注文すれば今日中には届けられると言う。
 ツワーの人でも何人かが注文していた。                                     
200余人西冷印社の社員は終生のもので
亡くなる人が出た時のみ補充される。かつて
日本人も20余人の在籍があると言う。

右の写真は西冷印社の入り口門で中庭から
日が暮かけた西湖を写す。
 印社訪問は同時に印鑑の注文とりでもあり
 たっぷり40分の見学。印鑑の材料や書体
 をあれこれ選ぶ人以外は時間を持て余す。
 我々が待つ間にも次々訪問して説明を聞く
 団体の多くは日本人。
 5時半過ぎには全く暗くなっていたがバスで市内のレ
 ストランへ向かう。

 右の写真はディナー後2階のレストランから撮ったホ
 テルのロビー風景。9人ずつの3テーブル。ガイドは
 予め決めていたか手際よく各テーブルの席を指定。
 今後もこのグループ毎にと言う。ツアーに一人参加
 の時はいつも食事の席に気を使うがこれで助かる


 杭州名物料理の夕食。例えばトンポーローは豚肉
 の角煮。締めはあっさりした卵のチャーハン。ただ
 とり箸やとり皿が全く用意されず何度がリクエスト
 した。中国にはその習慣がないのか。
食後明日の予定だったオプションの宗城
千古情ショー
が今晩に変更された。私は
関心なく初日から遅くまで遊ぶつもりもなく
ホテルに向かう。それでも20人近くの人が
10時までのショーに参加した。

私は7時半には国力大酒店(Hang Zhou
Guoli Hotel)にチェックインして14階のツイン
ルームに寛ぐ。なかなか良い部屋だ。今朝
は結構早かったから風呂に浸かってホッと
する。
杭州2日目の朝は早かった。6時にはモー
ニング・コール。朝食は6時半からバイキング。
飲み物ではジュースやコーヒーがないのが寂
しいが中華だから仕方ない。

写真右: 14階から見た早朝の風景。この
サイドは裏通りになる。7時すぎにはホテル
出発して日帰りの上海観光に向かう。高速
をバスで2時間半の予定。
写真左: バスから見た早朝の杭州通勤風景
自転車の行列の先頭は皆モーターバイクである。
もちろん自動車も多い。

上海への高速道路はセンターラインに植木が植
えられ花が咲いていたりする。高速の両サイドに
は二毛作の稲も見られる。春作は味が落ちるの
で家畜の餌さになるという。桑畑や山梨からの苗
を育てた巨峰のブドウ畑もある。
写真右:この地方の農家は豊かで3階建て。
上海までの長い道中はガイド沈さんの中国情
報を聞く。こちらでよく知られたスターは男性は
高倉健。女性は日本では過去の人だが山口
百恵と言う。
最近は中国から日本へ観光に行く人も増えた
が男性への日本土産は電気髭剃り器、女性
には資生堂の化粧品が定番と言う。
8時半にはガソリン・スタンドで小休止。冷え
たお茶を4元(¥70)で求める。
 夕刻7時頃には上海から杭州に戻っていた。
 今晩の夕食は泊っているホテルのレストランでと
 言う。これで中国最後の夜はゆっくりのはずが
 実は昨日延期になった河坊街散策が食後に予
 定。
 ホテルからバスで30分位はかかったろうか。西湖
 の向こう岸、東側になる。明・清時代の古い店々
 や屋台が並ぶ商店街。日曜の夜で大勢の人出。
 チョッと薄汚くその雰囲気にひける。左の写真は大
 通りに出たところでマクドナルドの新しい建物。河
 坊街の様子とは違う。
 ホテルへの帰り道ではガイド紹介のマッサージ
 希望したおばさん達10人程が途中下車した。
 ¥2500/時と割に廉いようだ。
 


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