上海を訪ねる (2)
  2006


      上海市は東部に南から北に向けて大河の黄浦江(こうほこう流れている。
    今回のツアーでは
杭州からの日帰り訪問であり、僅かに市内東部の豫園周
    辺とこの
(がいたん)の2点のみの訪問であった。これで上海へ行って来た
    というのは些かおこがましい。


             2.  

                                     豫園周辺からバスで少し北へ上がるとすぐ
 (がいたん)、中国読みではワイタンと言わ
 れる地区に出た。19世紀半ばアヘン戦争に負
 けた清朝はイギリスに開港して一帯はイギリス
 租界、フランス租界とヨーロッパ列強が進出して
 きた。
 写真左: 右端のビルは和平飯店北楼(旧キャセ
 イホテル)その左隣は和平飯店南楼(旧パレス
 ホテル)その左は上海市紡績品輸出入公司(旧
 チャータード銀行)                                     
 
写真:左端ビルは上海浦東発展銀行(旧上海人民政府大楼)その右は上海市税関(旧上海後江海税関)
KT資料より
  上海東部を流れる黄浦江(こうほこう)に沿っ
  て細長く黄浦公園が広がる。(上の写真)
  この高台から対岸の高層ビル街の浦東
  (プードン)地区を望む。
  中央の高いタワーが東方明珠塔と言われる
  テレビ塔である。これが浦東地区の開発のシ
  ンボルである。

 写真右: 黄浦江(こうほこう)を遊覧する観光
 船。高層ビルをバックにまるでニューヨーク
 のハドソン川を思わせる光景である。
 外(がいたん) 浦東(プードン)と両サイドが
 展望できるこの浦東公園は観光客で埋まっ
 ていた。その上真夏のような陽射しが照りつ
 けた。しかしうっかり屋台のアイスクリームな
 どを食べてはならない。バスに戻った時ガイ
 ドは今日の上海は32度まで気温が上がって
 いると言う。暑い訳だ。
 


 上海の最後はシルク工場の見学と言う。
 天厚荘有限公司を訪問。最初に蚕の繭
 から糸を紡ぐ実演を見る。この間トルコの絨
 毯会社で見た糸つむぎより本格的な風景。
 明治時代の始めに作られた官営富岡製糸
 工場を思い浮かべた。
 かつては日本の唯一代表的な輸出品がシル
 クであった。今から135年も前の話になる。
 
  しかし本番はその後のシルク布団に始まり
 シルクのチャイナドレスからスカーフまでの販
 売である。私はスカーフ他小物を買ったが一
 日しかない限られた時間の上海でお茶とシ
 ルクの2つの店でお土産売りに付き合わさ
 れた。これが廉いツアーの答えとまでは言わ
 ないが。


  へ戻る                                

        

 中国のトップに戻る