トレドを訪ねる
 1996年9月


                                 
 
マドリッドに着いた翌日の9月28日土曜日は半日の市内観光。午後は自由行動で希望者にはオプショナル・ツアーが予定された。スペインの古都トレドへのバス・ ツアーに参加したのは私と静岡から来たと言う中年の男性1人だけだった。 もっとも今回のスペイン・ツァーは10人余の比較的少ないグループだった。

午後2時半マイクロ・バスはホテルを出発した。他のホテルからも数名の日本人が参加した。トレドはマドリッドから南西におよそ70キロ。 我々のバスはおよそ1時間スペインの田舎をノンストップで走った。 途中の景色は田畑も見られたが、むしろ赤土のむき出した荒々しい国土と言う気がした。
トレドを取り囲む様に流れるタホ川の対岸に展望台がある。
髪を茶に染めスペインに住むという中年の日本人女性ガイドは我々を最初にその展望台へ案内した。上の写真がその時撮った物であるがまさにトレド全市が見渡せる位置にある。 16世紀半ばマドリッドへ遷都されるまではここトレドはスペインの首都であり続けた。














 
トレドの町中に入ると展望台から見ていた静なる町は多くの観光客で賑わっていた。坂も多く狭い路地の間からカテドラルの尖塔が見えたりする。 トレドには車は入れないと聞く。確かにこの細い道と坂は車を寄せ付けない。しかしもちろん多くの人々が生活しており物資の運搬は容易でないと想像される。多くの土産店もあればレストランもある。                




























スペイン・カトリックの総本山とも言われるカテドラルを訪問。
このカテドラルは13世紀始めから実に266年掛けて15世紀末に完成を見ている。寺院の中はとても暗く22の礼拝堂があり、エル・グレコの宗教画やゴヤの作品も展示されている。

カテドラルの後訪ねた小さなサント・トメ教会にはエル・グレコの代表作1586年の「オルガス伯の埋葬」が飾ってある。ツァーの人達はその大きな絵画を見上げながらガイドの熱のこもった説明を聞いていた。




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