London  2001

今回のイギリス旅行の目的はコッツウオルズ地方を車で走ること。
ロンドンからイングランド西部に出るにはパデイントン駅がスタート。
そのため市内のホテルはインターネットでパデイントン駅付近に予
約を入れていた。ヒースロー空港からは初めてのヒースロー・エキス
プレスに乗る。わずか15分で市内パデイントン駅に到着。但し私の
泊ったホテルは値段の割に朝食始めサービスは感心しなかった

 London 2004
 London 1998
 London 1994
 London 1985
 London 1980
 London 1978








翌日はカメラだけを持ってロンドン市内を一人で歩く。
スタートはネルソン提督の高い塔が立つトラファルガ
ー広場から。 広場は早くも多くの観光客と鳩の群れ。
巨大なライオン像の一つには一人のブロンドの少女
が馬乗りになっている。 日本なら 「危ないから降り
なさい!」 と大人が声をかけそうだ。

この広場の正面はナショナル・ギャラリー。美術館に
入ってすぐの一階の高くて美しい天井の内装を見て、
近くにいたスタッフに
  「写真を撮りたいけどフラッシュを焚けますか?」
 「いや、フラッシュはもちろん館内は一切撮影でき
ません」
と意外な返事が返ってきた。 大英博物館のようにフラ
ッシュを焚いて自由に写真を撮ることは出来なかった。








       
        











(Big Ben)


  


                                         (Paddington Station)        

  ナショナル・ギャラリーを出るとテムズ川を目指し て先を急ぐ。ホワイト・ホールの通りを南
 へ進むと丁度右手が衛兵が騎馬に跨るホース・ガードだ。 いつものように観光客が群がっ
 ている。ダウニング街10番地の首相官邸前を過ぎるとすぐ先にビッグベンが目に入る。眼
 前に開けたビッグ・ベンとパ−ラメントの壮大な建築群。

                                 
    
                              

 私は昔観光バスから眺めたことは記憶しているが歩いて近 くにきたのは初めてである。この現在の国会議事堂はかつ てウエストミンスター宮殿として16世紀にはヘンリー8世が王宮として使っていた所である。   





(Hyde Park)








(A Guard of Horse Guards 2001)
 
                                                                           







 テムズ川のウエストミンスター橋に出るとロンドン・アイがすぐ対岸にある。西暦2000年のミレニアム記念に
作られた大観覧車だけに、観光客だけでなくロンドン市民にとっても未だ新しい名所である。先程からは雨が
降り出しているが大変な人の列。ロンドン・アイからの写真は諦める。

ウエストミンスター寺院の先はヴィクトリア・タワー・ガーデンにつながる。テムズ川に向かっておかれたベンチ
で一休み。ホテルの方向になるハイド・パークまでかなりの距離を歩いた。途中見覚えのある英国鉄道のヴ
ィクトリア駅まで来た時には一時雨足が強くなった。やっとの思いでハイド・パークの東南の端、地下鉄ハイド・
パーク・コーナー駅に出る。


            

                
  

              (Covent Garden 2001)

  公園へ足を踏み入れるとほとんどひとけのないハイド・パークをスピーカーからの大きな声が鳴り響いていた。
  公園の中で何か人の集まりの司会の声だろうか。先程、ウエストミンスター寺院の鐘が休むことなく打ち鳴ら
  されていた騒々しさといい、 およそ静けさを好む英国人らしくない趣味である。

  少し小降りになった公園の道を5,6頭の馬が並足でこちらへやってくる。 英国では珍しい光景ではないが、
  近くまで来ると騎乗の人は皆子供達だった。                  

  


コッツウオルズ地方を車で回り4日後に又ロンドンに戻ってきた。今日は昼にはオックスフォードから汽車に乗
ったので予定より半日も早い。 一旦ホテルで荷物を降ろしサテ何処へ行こうかと思案する。3年前に朝訪れて
失敗だったコヴェント・ガーデンを思いつく。 地下鉄の駅を降りた所から既に大変な人込み。閑散としていた3
年前の朝とは大違い。マーケットの建物ももちろん大賑わい。




  革鞄の専門店を見つけ良いハンドバックはな
  いかと物色する。フォーマルなものよりコヴェ
   ント・ガーデンにはカジュアルなバッグが似つ
  かわしい。背中に背負うも良し、肩にかけるも
  良し、小ぶりだがエンジの革の色艶が気にい
   ったバッグを見つける。値札を見ると55ポン
  ドと高くない。Aちゃんに似合うのではと、向か
  いの店で油を売っている若い主人に声をかけ
  る。

   インド系の店主は私の 「40ポンド!」 の声
  に慌てて 「オーノー!」 と答えながら、結局
  45ポンドまで下げてくれた。私は手近かにあ
   る革の財布を手にとってこれも一緒に店主に
  差し出すと、彼は 「わかった!これもつけま
  しょう」 とサービスしてくれた。

   私はそんなつもりではなかったが、彼はすっ
  かり値引きの続きと早合点したようだ。値札
  には10ポンドとあった。これがコヴェント・ガ
   ーデンでのショッピングの楽しさかもしれない。


 
        




















  

                            (Spectators who look at performance)

すっかり気分を良くした私はその後広場へ出て高い一輪車乗りのパフォーマンスを見ていた。ただ一輪
車に乗ると言うのは単なる結果にすぎないようで、取り巻く客とのやりとり,駆け引きがいわば見せ場
でもあるようだ。この種のパフォーマンスは単に動きの面白さだけでなく、その会話が大きなウエイトを
占めている。だから私は肝心な部分が判っていない事になる。
  
   


                               


私の関心はもっぱらパフォーマンスに反応
する客の方にあり、カメラは取り巻く客に焦
点を合わせていた。前列では小さな子供達
は地べたに座り込んで目を輝かしてパフォ
ーマンスに見いっている。

7,80人はいると思える客達を見ていて、
黒人が一人もいないのに気付いた。 もちろ
んその事が特段の意味のある事とは思わ
ないが。近年とりわけロンドン市内では有
色人種が増え続けている。
                   














(Paddington Court Hotel 2001)

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